仮想通貨イーサリアムを専門用語なしで解説してみた。

専門用語なしで解説

こんにちわ。全財産イーサリアムと申します。
その名の通り、資産のほぼ100%が仮想通貨ETH(イーサ)となってまして、1262ETHを保有しています(2021/1/12時点で1.4億円くらい)。

イーサリアムって日本ではあまり人気がないのですよね。
それは、技術的に難しい話が多くて魅力が伝わりにくいということが原因かなと考えてます。

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ですので、この記事は、一般の方、初心者の方にイーサリアムの魅力をわかりやすく説明するnoteを目指して書いてみたいと思います。

ちなみに私は、東大工学部→機関投資家勤務のにわかエンジニアですので、「技術はそこそこわかる。投資家目線で話ができる」くらいの人間です。よろしければtwitter↗️もフォローしてやってください!

そもそもイーサリアムとはなんなのか?

ビットコインは「デジタルゴールド」として定着してきており、リップルは「国際送金を革命するもの」として人気が高いです。
ではイーサリアムについてはどうでしょうか?なんのイメージもない人がほとんどではないでしょうか?

一言で言えば、イーサリアムは「ワールドコンピュータ」です。

イーサリアムの創始者ヴィタリックは、「ビットコインが電卓ならイーサリアムはスマホ」と言っております。

電卓は計算しかできませんよね?

でもスマホは開発者が作ったアプリをダウンロードすることで無限に機能が広がって行きますよね?

イーサリアムも同様です。

ビットコインは送金しかできません。

でもイーサリアムは開発者がアプリを開発して公開することで無限に機能が広がっていくものです。

ビットコインは銀行や政府などの管理者のいない通貨ですよね。

イーサリアムは管理者のいないアプリを開発者が作って公開することができます。

例えば、
・管理者のいない取引所
・管理者のいない銀行
・管理者のいないamazon
・管理者のいないfacebookやtwitter

とかですね。すでに取引所や銀行機能の一部は作られており、分散型金融(Defi)としてすでに盛り上がっております。

「管理者がいない平等な存在だからこそ、世界規模の普及が期待できる」というのはビットコインが証明していることですよね?

イーサリアムが「ワールドコンピュータ」として期待される理由がここにあります。

将来、世界の全ての人が使うシステムインフラ全てがイーサリアム上に平等中立な存在として存在するかもしれないのです。

計り知れないポテンシャルを感じませんか?

ETH(イーサ)とは

イーサリアムが大体どういうものなのかはご理解頂けたと思うのですが、それと仮想通貨ETHはどういう関係なのかというと、

ETHはイーサリアム上の共通通貨として使用される仮想通貨です。

例えばスマホアプリでも、有料だったり広告を見せられたりと、何らかのコストがかかりますよね?これはサーバー運営費や開発者利益になったりするものですが、イーサリアム上のアプリにも同様にコストがかかります。

イーサリアム上のアプリは、イーサリアムネットワークに参加する人達によって動かされてますので、その人達への報酬が必要なのです。

この報酬として用いられるのがETHです。

つまり、イーサリアム上のアプリはETHがなければ動かすことができません。ETHがなければ使用できないのです。

つまりETHはアプリを動かす燃料であることから、「デジタルオイル」などと言われることもあります。

イーサリアムアプリの報酬はETHでしか払えないので、ビットコインなどと違い、確実に用途があることが保証されている仮想通貨だとも言えるでしょう。

発行上限ないって聞くけど?

ETHには発行上限がありません
ETHに投資する際、心配する点の一つがこれではないでしょうか?

「ビットコインは発行上限が定められているため、希少性が保証されている。だから国が勝手にいくらでも発行できる法定通貨よりも信頼できる。
でもETHも発行上限がないのでは、法定通貨と同じなんじゃ・・?」

これは違います。

まず、ETHは際限なくいくらでも発行されるというわけではありません

ETHの発行量はイーサリアムの普及度合や利用の活発さによって増減するようにプログラムされていますが、どんなに多くても年間2%は超えないように設計されています

さらに、今後のアップデートで手数料で支払われるETHの大部分が消滅されるような仕様に変更される予定となっており、これが完成するとETHの総発行量は減少に転じるとされています。(2021年上旬に完成予定)

もちろんずっと減り続けてなくなってしまうわけではないので、イーサリアムの経済状況に応じて変動するような形にはなると思いますが、希少性を失うような動きには絶対にならないということは言えます。

つまり、ビットコイン同様、希少性による価値の保存「デジタルゴールド」としての性質も十分備えていると言えるでしょう。

送金手数料高すぎない??

現在、ETHを送金するのには日本円で数千円とかかってしまいます。

これは、Defiなどが盛り上がりすぎてしまっているため、処理件数が膨大に膨れ上がり、イーサリアムの処理速度(現在秒間10-15件)では追いつかなくなってしまっているからです。

「金を払うから俺の処理を早く処理してくれ!」という人が大勢となっているため、価格競争によって処理手数料が高騰しているということです。
(まあそれだけDefiで儲けられてる人が多いということなんですが・・)

ただこれによって、Defi以外の通常のETHの送金とかその他のイーサリアムアプリの動作に支障が出てしまっているのが現在のイーサリアムの現状です。

なので、イーサリアムの処理速度を高めていくことが現状の課題となっています。

ただし、強調しておきたいのは、これは別に想定外の事態というわけではないということです。

イーサリアムは実はまだまだ未完成であり、完成に向かってアップデートを重ねている段階にあります。

現状の処理速度ではワールドコンピュータとしては機能しないことくらいは初めからわかっていたことであり、処理速度を高めるために色々なアップデートが計画されています。

現状の手数料高騰は、Defiなどのイーサリアムアプリが盛り上がっていることによる嬉しい悲鳴と言えるでしょう。

今後のアップデートによる高速化!

ではいつ、どれくらい高速化されるのかというと。

現在の計画では、大きく分けて2つの速度改善が予定されています。

一つ目はレイヤー2と呼ばれるアップデートで、すでに1部は稼働し始めている技術になります。おそらく、2021年度中にはかなり普及が進むと見て良いでしょう。
速度は秒間4000件にも達するとされており、これは送金のみならばグローバルに通用するレベルになります。(世界一の処理能力を持つクレジットカードVISAの平均速度が秒間4000-6000件)
※きちんと分散されたブロックチェーンでこの速度を実現している仮想通貨は他にありません。

2つ目はシャーディングと呼ばれるアップデートです。
速度はさらに100倍程度。つまり秒間数十万件に達する見込みです。
この実現には、さらに1-2年の時間がかかる予定ですが、これが実現すれば、あらゆる処理が分散化されたブロックチェーン上で実行できるようになりますので、まさに「ワールドコンピュータ」として稼働していると言える状態になるでしょう。

今のうちに32ETH揃えて不労収入生活や!

私がETHへの投資をおすすめする最大の理由を書きます。

それはステーキング収入という特権を確保することができるからです。

西暦2000年くらいに生まれたIT企業GAFA(Google,Amazon,Facebook,Apple)はその後20年で世界を制するプラットフォームとなりました。

GAFAはプラットフォーム管理者としての特権を持ち、広告ビジネスなどで巨額の利益を得ています。

それでは、これから20年後、イーサリアムが世界を支配するプラットフォームとなればどうでしょうか?

その時、プラットフォームからの利益を得るのは誰でしょうか?

イーサリアムには特定の管理者や管理企業はいません。イーサリアムネットワークに参加すれば誰もが管理者の一部となり、プラットフォーム使用料をユーザーから得ることができます。

ただし、イーサリアムネットワークに参加するには32ETHが必要です。
32ETHをイーサリアムにロックし、パソコンでプログラムを実行することでイーサリアムネットワークの一部となり、収益を得ることができるのです。
(このプログラムの実行には、ビットコインのマイニングのように高機能な計算能力も高額な電気代もかかりません。一般家庭のPCで実行可能です。)

これは、実質、ほぼ無リスクで金利収入を得ることができるのと同義です。
これをステーキングといいます。

そしてこの利回りは以下のように、ステーキングされているETHの量に応じて決まるようになっています。

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現在は2.45millionETHがステーキングに参加しており、年間10%のリターンを得ているということです。
ステーキングの量が増えていくのリターンは減って行きますが、全てのETH(現在110millionETH)がステーキング されたとしても2%程度のリターンが得られます。

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(おそらく、近いうちに機関投資家の本格的な参入が始まり、あっという間に10millionは超えるのではないでしょうか?アプリの燃料としての用途もあるので、総発行量の全てがステーキングされることはありえないので、おそらく全体の数十%くらいがステーキングされるようになるのかな・・?)

つまり、32ETHを保有していれば、年間2-5%のリターンをほぼ無リスクで得ることができるということになります。(ETH自体の価格変動リスクはありますが。)

もしETHが世界の基軸通貨として普及したとすると、これがどれだけの特権であるのかは、資産運用してる人ならわかるはずです。

ちなみに、32ETHに満たない場合もステーキングに参加することはできます。直接参加することはできないのですが、32ETHを集めてステーキングをしてくれる代行業を取引所などがやってますので、そこに預ける形になります。
ただこの場合は、代行業者が倒産・持ち逃げするリスクや、中間手数料を抜かれるために利回りが下がるなどのデメリットがあります
ただそれでも、(信頼できる取引所などであれば)銀行預金や投資信託などに比べれば美味しい運用先となるでしょう。

まとめ:ETHに投資する意義

ここまで書いて、振り返って読んで思うのですが、

ETHは、
・希少性による価値の保存として「ゴールド」のようであり、
・アプリの燃料となるので「オイル(原油)」のようであり、
・プラットフォームの利益を享受できるので「GAFAの株」のようであり、
・金利収入が得られるので「債券(ボンド)」のようであり、
・まとまった資金が必要な点で「不動産」のようであり、
・もちろん、普及して価値が安定すれば「通貨」にもなります。

改めて、とんでもない資産だなあと。

機関投資家に勤めて10年になりますが、初めてにして唯一友達や親族に投資を勧めたのがETHです。

もちろん、投資は自己責任ですが、この記事が少しでも多くの日本人が次世代のプラットフォーマーになることに貢献できれば嬉しいです。


※ただし、あくまで余裕資金で投資することをおすすめします。無理してまで32ETHを揃えることはおすすめしません。
(私は想像できませんが)仮想通貨投資である以上、ゼロになるリスクは覚悟するべきです。

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