前提知識: ステーキング とは
イーサリアムについて何の知識もない方は、まずはこちらの記事を読んでください。
この記事の後半で解説している通り、ステーキング とは「イーサリアムというプラットフォームの、管理者の一部となることで管理者報酬をGetすること」なのです。
ステーキングは非エンジニアにはハードルが高い
しかしながら、これを正規のやり方でやるには以下のような制約条件があります。
- 最低32ETHをロックしなくてはならない。
- 32ETH単位(つまり32,64,96…)でしかステーキング できない。
- ロック期間はいつ終わるかわからない(多分2022年の後半くらいか?)
- ロック期間中は資金も報酬も引き出せない。
- 結構なエンジニアリング力が必要。
- もし間違えると32ETH全て失うリスクがある。
- 自宅サーバーを24時間稼働させ続けなきゃいけない。
- オフラインになってしまうとその間、32ETHが減っていく。
はっきり言って、(少なくとも現時点では)非エンジニアにはおすすめできないし、また32ETHって今だと1000万円近いので持っている人もほとんどいない気がしてます。
しかしながら、(多少の手数料と引き換えに)めんどくさいエンジニアリングを代行してもらう方法もあります。
本記事では、この代行業者でおすすめの5選を紹介させて頂きます。
ステーキング代行 おすすめ5選
というわけで、早速一覧で出しますね。
ある程度知識のある人なら、この表だけで満足して帰ってくれるのでは。
とはいえ、表には書ききれない細かいメリデメもあるので、一つ一つ紹介しますね。
Binance
言わずと知れた、世界最大の取引所、Binanceがやってるステーキング 代行です。
取引所にETHを預けて、あとはボタンをポチるだけ。
一番簡単ですね。初心者向けです。
最低額などの面倒臭い制約もなし。(ただし、1アカウント100ETHまで)
ETHをステークしたら、その同額のBETHというコインが貰えます。
これはETHの引換券でして、ロック期間が終わったらBinanceが1BETH=1ETHでETHと交換してくれるコインになります。
ステーク報酬分のETHについてもBETHが同額付与されて行きます。
そしてこれらBETHはBinanceやPancakeSwapで売ることができるので、ロック期間中も換金することができます。
こんな良いサービスが無料で使えるなんて、流石に天下のBinanceですね!
しかしながら、もちろんデメリットもあります。
- 取引所に預けるわけなので、当然コインチェック事件のように、取引所がハッキングされたりして資金がなくなるリスク(Goxリスク)があります。
つまりもらったBETHが紙くずになるということです。
まあ、天下のBinanceでかなり長い間安定稼働してるので大丈夫だとは思いますが・・ - BETHをロック期間中に売却する場合、ETHよりは若干安い値段になります。大体5-10%位ETHより安くなりますね。(https://www.binance.com/ja/trade/BETH_ETH)
これは当然、BETHには1のようなリスクがあるからですね。
ロック期間中に報酬分を円転する場合は、この5-10%が手数料になると言っても良いかもしれません。
Lido
「取引所に預けっぱなしにするのは怖いなあ・・」
というあなたには、もう少し良い方法があります。
このLidoステーキング は、代行業をスマートコントラクトを用いて分散させよう。というプロジェクトです。
ほとんどの代行工程がイーサリアム上のスマートコントラクト で自動化されてますので、取引所のような中央集権システムに依存することはありません。
基本的に自分で資金を持ったままステーキング報酬をGetできると考えて良いでしょう。
やり方も簡単。
以下の記事の通り、MetaMaskさえ使えれば良いのです。
リド(Lido)の使い方完全ガイド|32ETH以下からEth2.0ステーキングを始めよう! | CoinPartner(コインパートナー)
coinotaku.com
BinanceのBETHと同様に、stETHという引換券が貰えます。
これもCurveとかで換金できます。1stETH = 0.997ETHとほぼ同価格の換金レート。BETHより遥に信頼の高い引換券だと言えるでしょう。
ただし、完全に100%確実な引換券なのかというと、そうも言えないらしいです。
以下はStakefishさんによる記事ですが、11の参加者が悪意を持って結託するとGoxする可能性もあるとか・・
https://medium.com/stakefish/lido-liquid-staking-1d601288ec97
Stakefish
さて、ここからは完全に自分で資金を管理できる方法です。
つまり、第三者の悪意やミスによって資金がなくなることはないということ。
自分がちゃんと秘密鍵とかシードフレーズとかを管理していれば100%大丈夫な方法です。
Stakefishは資金を自己管理できる方法の中で唯一、32ETH以下の資金からできる方法です。
その最低額は0.1ETH。きっと多くの人が使える金額ですね。(少なくとも今のところは。)
使い方も簡単。
MetaMaskが使えればいいだけ。
手数料はLidoと同じく、ステーク報酬の10%。
ただし、LidoのstETHのような引換券はもらえないので、ロック期間中の換金性はありません。
つまり、Lidoの換金性はないけど、資金を自己管理できるバージョンだと言えるでしょう。
Staked.usとAllnodes.com
https://staked.us/ https://www.allnodes.com/
最後は一番正規のやり方に近い方法2つです。
32ETHごとにバリデータを買う方式なので、32ETH単位でしかステークできません。
また、多少のエンジニア力も必要となります。
(その代わり、手数料はStakefishより安くなります。)
MetaMaskから操作するのですが、資金を管理するためのKey達を正規のやり方(以下ローンチパッド)に基づいて生成する必要があります。
パソコンをコマンドラインで操作することに慣れてない人には厳しいかも。
タイトル未設定
launchpad.ethereum.org
手数料は、Staked.usが32ETH毎に月19ドル、Allnodes.comが月5ドルもしくは月11ドル。
値段によって何がどれだけ違うのかは不明。(多分、オフラインになるリスクとかなのかな・・?)
使いやすさでは、Allnodes.comのほうが分かりやすいし、安定稼働してるかな・・という感じです。
Staked.usはKey達をLedger nano xで管理できることがメリットかな。
(ただこれも難しかった・・笑)
①ブラウザはChromeもしくはFireFoxを使え。(Braveはダメだった。FireFoxでできた。)
②MetaMaskは最新にアップデート
③Ledger nano xのファームウェアとETHアプリも最新にアップデート
④ETHアプリの設定で、BlindsigningはEnabled, DebugDataはNot Display, NonceはDisplayにする。— 全財産イーサリアム🚀言葉のNFTマーケット「OpenRiver」開発中 (@nook_ethereum) January 28, 2022
まとめ
以上ですね。探せばもっと良い委託先もあるかもしれません。
ですが、あまりマイナーなところは危ないので避けたほうが・・
仮想通貨はあくまで自己責任。
何かトラブっても一切の責任は負えませんので悪しからず。
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