42Tokyo Piscine 内容・感想・体験記

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2020年2月に完全無料エンジニア養成スクール「42 Tokyo」の入学試験である「 Piscine」に参加してきたので、その内容についてまとめます。(ちなみに合格でした。)

42Tokyoとは

すでに色んな人が解説記事を上げているので、簡単にまとめます。

  • フランス発の完全無料・24時間通い放題のエンジニア養成スクール。
  • 教師はおらず、課題のみが与えられる「プロジェクトベースラーニング」。
  • 生徒同士で教え合い、採点し合う「ピアラーニング」。
  • 海外では「42の卒業生は優秀」というブランドが確立されており、GAFAクラスの企業などの高給オファーがザラにある。
  • 誰もが挑戦できるが、誰でも入学できるわけではない。次の章で述べる入学試験を突破する必要がある。
  • 2020年、DMMが日本に誘致し、2020年4月から東京・六本木にて「42 Tokyo」として開校予定。(コロナの影響で延期しそう・・)
10年後に今の職業の大半はないかもしれない。そのとき活躍できるエンジニアを育てる「42 Tokyo」 - バレッドプレス(VALED PRESS)
子どもが「将来エンジニアになりたい」と言ったら、どうしますか?エンジニア養成機関の「42 (フォーティーツー)Tokyo」が、もしかしたらその答えになるかもしれません。事務局長の長谷川文二郎さんに話をうかがいます。

入学までの流れ(Piscineとは)

入学するためには以下の流れで入学試験を突破しなければなりません。

①オンラインテスト(2時間ちょっと) ➡︎ ②Piscine(1ヶ月@六本木)

①オンラインテスト

オンラインテストは誰でもすぐ受けられます(プログラミングなどの知識はいらない)。内容は公開できないのですが、ネットで頑張って調べれば公開してる犯罪者も見つかるかもしれません。

ただし!そうしたチート行為で突破してもPiscineで痛い目を見て時間を浪費するだけです。自分に適性があるかどうか、素直に受けてしっかり見定めることが重要だと思います。

公開できる範囲でいうと、ロジックテスト(2時間)・記憶テスト(4分)の2種類です。

恐らく足切りに使ってるだけなので、どちらかがあまりにも低い点数でない限りは大丈夫かと思います。

アドバイスは一つ。「諦めずに考えて!試行錯誤!」です。
これができない人はエンジニア向いてません。だからこそ良いテストだと思います。

また付け加えるなら、合格不合格は絶対基準で、合格した人から次の本格テスト「Piscine」の予約ができます。すぐにいっぱいになり、キャンセル待ち状態になりますので、時間・体力があるときに、下記リンクからできるだけ早く受けておきましょう
(次回Piscine募集は未定ですが、オンラインテストは受けられるようですので、興味がある人はとりあえず受けておくことをお勧めします。またPiscine参加生の半分くらいはキャンセル待ちからの繰り上がりでした。)

募集要項 | 42 Tokyo パリ発のエンジニア養成機関
42 Tokyoは挑戦したい人であれば誰でも質の高い教育を受けられる、独自の入学プロセスで学生を募集しています。

②Piscine登録から開始まで

で、この記事の本題、1ヶ月に渡る実技試験・Piscineが始まります。

Piscineとは・・ざっくりいうと「1ヶ月間、42の学び方でプログラミング学習を進める実技試験」です。詳細は次章以降に書いてますので、ここではPiscine開始までの流れを書きます。

オンラインテストを合格すると、Piscineの予約ができるのですが、2020年1月、2月、3月の3日程があり、どれかを選んで登録し、参加する流れでした。

予約するとPiscine開始の1〜2週間前に「レジストレーション」をするために六本木に行かなくてはなりません(メールで案内がきます)。そこでは流れ作業で写真撮影・セキュリティーカード配布(デポジット数千円と引き換え)などをするだけです(待ち時間は数時間・所要時間5分)。筆記用具と数千円の現金を持っていきましょう。(忘れると並び直しでめんどくさいです。

で、晴れてPiscine開始となります。「決まった時間に行かなければならない」というのはないので、とにかく開始日になったら何時でも会場に行ってみましょう。

Piscineどんなことやるの?

さて、具体的なPiscineの内容なのですが・・まず基本的に公開できません。

これは試験の難易度を保つために、受験者にはきつく口止めがあります。もし公開すると法的措置もあるとのことです(こわい)。

なので、ここではギリギリ公開できる範囲のことを頑張って攻めて書いてみます。

公式で発表されている通り、Piscineは「42の学び方にマッチしているかどうか」を見るための試験です。なので基本的には、42の入学後に取り組む勉強方法と同じだと考えられます。

個人で進める課題

42のベースとなる課題です。基本的に個人で取り組むのですが、わからなくなったらGoogleで調べたり、隣の人に聞いたり、そのまた隣の人に聞いたり、参加者のSlackがあるのでそこで聞いたりして進めます。

基本的な内容・やり方は、下記動画で公式発表がでている42の学び方・内容と大体同じです。

【未経験OK】エンジニア養成機関「42tokyo」がめちゃキツそうだった…(プログラミングスクール)

主にC言語の課題で、「Printfを自作せよ」みたいな原理的で骨太な課題が多いです。

コードレビューを通じて成長します。

あと42の独自コーディングルールのようなものもあり、かなり・・鍛えられます。。

チームで取り組む課題

2〜3人でチームとなって取り組むプロジェクトがあります。具体的なことは申し上げられませんが、かなりタフです。

1人でできちゃうエース級もいるのですが、基本的にはみんなの力を合わせないと厳しいです。

もちろん、すごい人と組めた人、そうでない人がいるので、この課題の出来不出来が合否にそこまで影響するのかなあ・・という感じです。

でもチーム連携力はマジで上がります!!

誰の力も借りずに取り組む試験

正直、個人課題もチーム課題も他力本願でどうにかなるところもあるのですが、試験はそうはいきません。本当にちゃんと実力がついているのかどうかが見られていると感じました。

運営の対応は?

基本的に放置プレーです。端末にログインできなくなった時とか、本当に最低限のサポート・説明はあるのですが、それ以外のルールとかは「自分たちで考えろ」スタンスです。

初日からそんな感じなので、「何やればいいの?」と衝撃を受けます。みんなで「ざわ・・ざわ・・」しながら初対面の人と相談が始まります。あの異様な雰囲気は一生忘れないでしょう。

「あ、これ、あれに似てる・・カイジ ・・エスポワール・・限定ジャンケンっ」

Piscineどんな人が来てるの?

本当にバラエティ豊かな人材がいます。一回のPiscineで300人くらいが登録してるのですが、実際通ってる人は半分の150人くらいだったかな・・(多く見積もっても)。その人たちについて書きます。

年齢層

10代〜50代までいました。ボリュームゾーンは20~40才くらいですかね。春休み中の大学生や仕事を休職してる社会人が多かったです。

プログラミング経験

全くの未経験が半分くらい。学歴も不問なので「勉強もほとんどしてこなかった」みたいな人も多いです。「人生に迷ってる」みたいな人が多かったような・・笑

私が“プール”でもがく理由 | NHKニュース
【NHK】5児の母親や農家手伝いの若者、それに浪人生など。ITエンジニアを夢見て熱い挑戦が繰り広げられている。

かと思えば、東大生・東大卒や凄いIT企業のエンジニアみたいな層も結構います。その中には医学部とか、プログラミングのオリンピックにでてるような人とかがいるという噂もありました。

私も鼻血が出そうになるくらい頭が良い人もいました。

Piscineどんな人が合格するの?合格基準は?

まず、「わかりません。

というのも、合格基準は全く非公開でして、合格者や卒業生ですら全く知らないからです。

評価基準となるであろう成績もたくさんあり、どれが合否に重要なのかはわかりません。受験生に公開されていない成績もあります。
(Piscine期間中には合格基準について様々な噂が流れます。ので、各自が「自分はこうだと思う!」と推測して取り組んでた感じです笑)

Piscine中に知り合った海外の42生も「なんで自分が合格したのかわからない」みたいなことを言ってました。

(とは言え、Piscine中に前のPiscine生の成績・合否は部分的にわかるので、「ざっくりこのくらいのレベルで合格するのかな・・?」みたい推測はできます。)

ということで、ここでは私の考察を(願いを込めて)書きたいと思います。

(とか書いてたら、合格通知きました。よかった^^ 1〜2週間で来ると聞いてたのに早かった!まだ3/5なのに笑  ・・え、なんでこの人が落ちてるの?おおマジかこの人受かってるやん試験受けてないのに!!笑、あっこの人も・・)

プログラミング能力だけで決まるわけじゃない。

もちろん試験や課題の成績がよければ合格が有利になることは、(合格者の統計見ても)その通りだと思うのですが・・

でも考えてみると、プログラミング能力・経験に優れた人を集めたいだけなら、一回試験やれば済む話で、1ヶ月もこんなハードで複雑な試験をやる必要はありません。

実際に「え!?あのスキル高い人が不合格なの??」みたいなこともあります。

「教えるのが上手い人」「教わるのが上手い人」

じゃあ、42に合格するのに必要なスキルってなんだよ?となりますが、42の「教え合う」ピアラーニングの仕組みをよく考えると・・

いくらプログラミングスキルが高くとも、教えるのが苦手な人っています。
そういう人は、自身は成長できるかもしれないけど、42のコミュニティには全くメリットをもたらしていない事になります。別のスクールで良いよね?ってなります。

また、Piscine終了時点で全くプログラミングスキルが向上していない人も論外でしょう。通う意味ないですから。

だから僕は、「教えるのが上手い人」「教わるのが上手い人」で「情熱・エネルギーがある人」だと思っています。(実際の合格者を見ていてもそんな気がします。)

(もちろん、どんな試験も確実なものはないので、「この人は受かって欲しかったのに・・」みたいな人もいるのですが・・)

成長できた?

めちゃめちゃできました。

自分の場合は、プログラミング経験はある方なので、課題や試験ではそれほど苦労しなかったですが、人に教えたり、チーム連携したり、自分の課題進捗を犠牲にしてコミュニティへの貢献を頑張ったりしてたら、本当に色々学ぶことが多かったです。

プログラミングスキル、対人能力、説明能力、チーム連携のやり方、人付き合い、人間力・・本当に数え切れないほど、何十年分もの成長をすることができたと思います。

たとえ不合格でも、Piscineに参加してよかったと思います。

また自分以外でも、初日に「この人はプログラミング向いてないやろな・・」と思ってた人が、ガッツでガンガン色んな人に絡んで、時には半泣きになりながらも、最終日には「え、こんな課題を1人でできたの??」と驚愕の成長を見せたりしてました。その人は(けしてトータルの成績はよくないと思うけど)合格してました。

また不合格となった人も、同様にびっくりするような成長してる人が多かったです!

受験生一人ひとりの頑張りはもちろん、ピアラーニングを通じて「競争より協力」する大切さを強烈に実感した体験でした。

時間・体力がある人でプログラミングに興味がある人には是非進めたいです!!!

どれくらいの時間をかければ良いの?仕事との掛け持ちはできる?

大体、Piscineを最後までいた人たちは、月200~300時間くらいいたイメージです。

これくらい通っていないと合格できないのかというと決してそんなことはないですが・・
(実際、100時間程度で合格した例外中の例外もいます。)

でも、課題が多いことや、公式に「フルコミット前提の試験」と発表されていることからも基本的にフルコミットしないと合格できないし、人間関係も希薄になってしまってあまり学習効果がないような気がします。

「情熱を持って、コミュニティと連携すること」これが大事なので、このモチベーションがない人とはあまり42で一緒になりたくないなあ・・とさえ思います。

きつい?楽しい?

ツラ楽しい」です。

この言葉につきます。

Piscine中には誰もが思いもよらぬショックを受けたり、凹んだり、泣いたり、笑ったり、感動したりします。

自分はプログラミングスキル的には、あまり苦労はしませんでしたが、人間関係はまあまあ色々あったように思います。良い出会い・悲しい別れ・・etc

でも、みんなそれぞれが成長していくのを見て感動できたのが何より来てよかったことでした。

まとめ

本当に書き切れないほど、強烈な体験でした。

本日、合格発表があって、ほっとする思いとともに、「あの人と一緒にがんばりたかったのにな・・」という複雑な思いもあります。

でもこうした思いも含めて、大切なPiscineの体験なんだろうなあ、と思います。

合否で縁が切れるわけでもないです。仲良くなった人とはこれからも学び合っていきます!

そうした意味でも、「出会い・人脈作りの場」としても本当に素晴らしい場所でした。これほどまでにエネルギーを注いで、利他的に、他の人と一緒に頑張った経験は記憶にないですからね。

一生モノの出会いになると信じています。。

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